68点くらいか

死者の体温 (角川ホラー文庫)

死者の体温 (角川ホラー文庫)

 主人公は自分が罪を犯していると自覚しながら、まあ見つかったらそのときだという感じで生きている表向き優秀な会社員。
 日常の描写が不愉快なほどに書き連ねてあり、まあなんていうか割と読むのがしんどい。
 まるまる2ページにもわたってびっしりと綴られる思い出の中の日記は読む気をなくして思わず飛ばしました。
 ただ、そこが主人公の拘りどころでもあるので、出来れば辛抱して読んでやればよいと思うけれど、それが出来なかったら執念というか妄念だけを理解してさっさと先へGO。
 ぶっちゃけ最初は死姦の話かと思ったんですが、意に反して普通に(?)次から次へと獲物を引きずり込んでは話を聞いて殺害→添い寝→埋葬。
 添い寝の辺りで行為(笑)に及んでないのが逆に殺すことにこだわる執念ぽくていいなと思うのです。
 しかしタイトル見てそんな内容を想像する自分もなかなかにイカレてますな。
 首を絞める妄想で悦に入り、殺した人間が世界にただ一つ、他に代替物のないものだと実感しては幸せな気分に浸る(違
 少年絞め殺してイッてしまうのはちょっと危ないかも(笑・女なら良いのか)しれませんがまあそれはそれで。
 それにしても、朝っぱらの通勤時間からこんなのばかり読んでいていいのだろうか。