60点くらい
塩の街―wish on my precious (電撃文庫)
- 作者: 有川浩,昭次
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/02/01
- メディア: 文庫
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再読性はなし。多分感想書いてしまったら頭の中の物置に放り込んで、現実でタイトル見るまで欠片も思い出さない。
ある意味究極の読み流し本。
つうか闇影はあんまり恋愛もの自体好きじゃない(むしろ嫌い)のですが、まあ読んでいて途中で閉じなかっただけ及第点じゃないでしょうか。
人々が片っ端から塩の塊になって死んでいく現代日本、というSFくさい(つうかそのものか?いまいちこういうジャンル分けってわからん)設定のくせに、主軸は小娘と元自衛官の恋愛話。
前半は割と淡々としてるんですが、中盤からの展開は些か急すぎるような気も。
というかもうちょっとキャラの日常書いても良いんじゃないかなぁと思います(まあ、1冊完結なんで尺の関係で仕方ないんでしょうけど)。
戦闘機が出てくる辺りからの展開はちょっとギャップが大きすぎるっていうか、明らかに密度が違う。
しかもなんか長いし暑苦しいし。
今までの展開に慣れてるとちょっとしんどい感じがしますね。
後、個人的にはいかにも男が女を守る、みたいなことをバックグラウンドで流してるのは気に入らない。
待ってるだけの女は嫌いなんですよ(藁)。あと、律儀に女の元へ帰ってくる男も嫌い(ぇ
SFとかそういうの*1としてみると、全然問題が解決してない。
普通アメリカの方が対応早いだろとか(?)、もっと対策早く立てられるんじゃないのかとか、詳しくない僕が見て突っ込みたくなるところ満載なので、恋愛ものとして楽しむのが正当な読み方ではないでしょーか。
恋愛ものっていえば上遠野浩平の冥王と獣のダンスとか好きだなぁ。一途で。
*1:ジャンル良く判ってないんで勘弁してください