殺竜事件 (講談社ノベルス)

殺竜事件 (講談社ノベルス)

 だいぶ前に出てるのは知ってたんですが、お金がないという理由で買ってなかったちょっと高い講談社ノベルス
 一冊940円(税別)はちょっとなぁ……でも上遠野好きだし最近食指の動く小説本がないので思わず購入。
 いつも感心させられるのですが、この人は能力とか概念の発想が独創的でうらやましい。あと人物が本当に魅力的。
 根底で言ってることはいつも一緒なんですが、そのテーマでいろんな話を生み出せるのはホントこの人の才能だとおもう。
 界面干渉学とか、よく考えつくよなぁ。
 要するに魔法の世界とこっちの世界はどっかで繋がっているっていう前提があって、こっち側からあっち側に流れていった物体をあっち側の人が首をつきあわせてああだこうだと研究する、そんな学問。
 確かに魔法もないし竜もいないこっち側から見れば魔法は不思議だけど、魔法が当たり前にある世界から見れば便利な動力(魔法)も使わず作ってある物体って訳わかんないんだろう。
 流れてきてた本はこれまでのパターンから見て霧間誠一の本だけど、どうやって日本語(たぶん)の解読したんだろう。
 英語とか、そんなに文字の種類の多くない言語なら解読するのもそんなに難しい話じゃないと思うんですけど、全然別の言語体系で、しかも全く資料のない状態から漢字仮名交じり文の読解をするのは至難の業じゃないのか、とかちょっと本筋から離れたところで考えてしまう闇影でした。
 しかし、エドワースの相性(?)がカタカナでエドじゃなくてEDってのはちょっと吃驚しました。発想がまず医学用語の方へ行っちゃったので(ぇ
 ただ、上遠野の本は読む人をかなり選ぶと思うので、一冊読んで気に入らない人はもう八割方あわないと思うので、さっさと次の作者を漁りましょう。

女子大生 家庭教師濱中アイ(2) (講談社コミックス)

女子大生 家庭教師濱中アイ(2) (講談社コミックス)

 下ネタ嫌いなんですと主張する人には勧められませんが(笑)、個人的には割とおもしろくて好きかな。
 別にキャラクターに特徴があるわけでも何でもないし作画が微妙に安定してないんですが、ライトな下ネタ好きな人には薦めたい一品ですよ?(何故に疑問系)
 ていうかあの程度のネタなら結構言ってるかも。

 ちょっと子供向けっぽい獣医まんが。まあ、掲載紙週刊サンデーだもんなぁ。
 収録は求婚者出現でみかさん危うし?〜盟央大移籍話もちあがるまで。
 いっつも微妙に話がとぎれるところで次の本に続くんですが、今回はうまいこと切ってくれたかな。
 毎回調整してくれた方が気分いいのになぁ。
 常に話の展開が唐突で鉄生(主人公)突っ走りすぎな気もしますが、それなりに楽しめるのでまあ良いのではないでしょうか。たぶん。

新暗行御史 (10) (サンデーGXコミックス)

新暗行御史 (10) (サンデーGXコミックス)

 前買ったのが遅かったのかとも思ったんですが本気で1ヶ月で出てた……映画のせいか。映画のせいだな。っていうかどこで公開してるんだろう。まあいいや。絶対漫画より作画レベルがあがってるはずがないから見に行く必要なさそう。
 今回の感想は……死んだー! の一言に尽きますな。
 とにかくいろいろ死んでます。モブから何から死にまくりですよ。
 文秀(ムンス)は半死半生でとりあえず表舞台から退場。1冊か2冊くらいは出てこないか?
 阿志泰(アジテ)はいい人そうな外見に反比例して黒い。黒いけどいまいち魅力に欠ける気がします。
 あとはもうお祭りのようにわちゃわちゃと新キャラが登場。快堕天てなんかあほの子みたいですよ!(藁
 
 個人的には暗行御史流行ってもうちょっと朝鮮半島の神話とか伝説とか民話とか、そういう関係の書籍が出てくれたらいいなと思っているのですが。
 アジア文化圏と少数民族の民話神話伝説に関する書籍を集めるの好きなんですが、朝鮮半島のって見つけづらいんですよねぇ。
 中国のは孔子サマが焚書しちゃったんで少ないうえに系統立ってないのはあきらめてるんですが。