回想録。
とまあ、上の馬鹿話は置いといて。
他人様のエントリなんて眺めてたんですが……就活か……。
なんかちょっと思い出してしまいました。
たまに言ってるから知ってる人もいると思いますが(というかここに流れてくる人はほぼ知り合いか強行軍の方だから知らないはずはないと思いますが)、闇影は今熱いバッシングに遭って給料まで政治の道具にされちゃってる公務員(国家)です。
「主に使う方」じゃなくて「主に集める方」のね。
で。
元々僕は大学行くのが嫌で、かつ一般企業に就職したくなかった(忙しそうだからね)から高校で就活したクチの人間です。
まぁ、就活っつっても試験受けただけですが。
公務員を選んだのは単純に、
・家を出られて
・それなりに安定した収入があって
・創作活動をする時間が確保できる仕事
の3条件を満たしてくれる就職口だったから。
しかもあんまし面接とかしなくて良い! コネもいらねーじゃん、てなわけでほんの4年のモラトリアムよりはちゃっちゃと就職! を選んだわけですな。
だって勉強とか卒論とか嫌やし。
あと大学出たからって今の倍の給料もらえるわけないし(……将来に見切りつけすぎ)。
つか、僕にとっての就職とは手段であって目的ではないんで、それで充分なんですが。
就職ってのはあくまで、自分のしたいこと*1する為の手段。
もうその時点からして普通の人と食い違ってる感じもしないでもないですけど、僕にとっては当然だったんですよ。
なんせ僕は(僕僕言うてますが)4人兄弟*2の長姉。
家は割と厳しい……というか思想が古くて超・男尊女卑指向。
判ります? このしんどさ。
女の子の一番上ってものすごい貧乏くじなんですよ。
弟がここ見てるんであんまし言うと「俺の方がしんどいわ(゜□゜)ゴルァ!!」とか言われそうで嫌だからあんまし書きたくないんですが(笑)、しんどさなんて人それぞれ。
闇影凡人なんでちょっと締め付けられるとしんどいんです。
忍耐強くなんて絶対ないし、ユル〜く生きていきたい人なんですよほんとに。
なのに、家にいると当然のごとく手伝いをさせられたうえに小言にも耐えなきゃなんないし、自分の時間なんざ取れそうにないことは目に見えてます。
闇影の大好きな遅寝遅起きなんぞ以ての外だし、ひょこひょこ遊びに行くにも門限厳しいし、いろんな事にとにかく五月蠅い。うるさくてたまんない。
ついでに親父が書道家なんぞやっているおかげで、僕まで年二回のノルマ(作品展に出品)をしなけりゃならないっつーおまけ付き。
実際はもっと聞くは苦笑で語るは涙(?)の面倒エピソードが山ほどあったりするんですが、まぁそんなこと言っても意味ないし割愛。
とにかく、そんな家なんかに誰が居たいかっつーの、ってわけで闇影は就職する決意を固めたんでございますよ。畜生。
ところで、闇影の通っていた高校はまぁ、中途半端な進学校でして、就職組なんて10人居るか居ないか。
公務員だけで言うと年一人いるか居ないかじゃないんでしょーか。
で、大体そう言うところの生徒って就職組は一段下みたいなものの考え方をしてやがるんですよ3/4弱くらいは闇影より成績悪い癖に。
それがまた頭に来てね。
まあ、それはともかくとして、僕も高校の授業なんて聞いてても絶対公務員試験になんて受からねー、なんてガラにもない危機感を抱いたもんで、仕方なく予備校みたいなところに通ってたんですよ。
これがまたアレでね。
あの頃は(もう遠い思い出状態)母親がカルチャースクールみたいなところに週1回か2回くらい字(ペン習字とかだったような記憶が)を教えに行っていて、帰ってくるのが結構遅い日があったんですよ。
で、そーゆう日は僕が夕飯を作ったりなんかしてやらないといかんかったのですが、これが予備校と重なるともう地獄。
終業のチャイムが鳴って帰りのホームルームが終わると同時にすっごい勢いで教室飛び出して(あれば)掃除当番→終了の報告をこなして、駅まで歩いて20分の道のりを猛ダッシュして電車に飛び乗って、家で飯の支度してから予備校へ……なんて離れ業をやってのけたりしてました。
冷静に考えれば割とあり得ないスケジュールなんですが、あの頃はなんとかこなしてたんだよなぁ(苦笑)。
あの頃はしんどかったな……。遠い目。
で、そんな生活に回りの理解なんぞあるわけもなく、ついでに教師の理解も全くなく(……)、いろいろと嫌な思いなんかもしたわけですよ。
そのころ一番辛かったのは部活にあんまし行けなかったこと*3なんですが、一番納得行かなかったのは掃除当番とそれに対するクラスの人間の態度でした。
闇影の通ってた学校では帰りのホームルームが終わった後に当番制で掃除をしていたのですが、まず班の人間が掃除場所に来ない。
待ってたら10分とか余裕で遅れて来やがる。
下手すりゃ来ない。
もう本気でブチギレましたね。
こっちは時間がなくても真面目にノルマこなしてるのに!
しかも、自分たちが遅れてきてるくせに先にやってる僕が悪いとか、しまいにゃ掃除サボってるとかあることないこと言いやがって、その上告げ口受けた担任は検証もせずにこっちに文句を言ってくる。
……思い出しただけでも殺意が湧きます。
叶うならあの頃のろくでもない人間全員呪い殺してやりたい。
さて、ここまで長々と書いてきましたが……
高校で就職活動をするとき、何が一番辛いか、判りますか?
答えは、孤独、なんです。
バックアップ体制の欠如、自分だけが違うことをしている違和感、周りの理解のなさetc.....。
その辺りを全部ひっくるめた名称としての孤独。
あくまで私見ですが、僕は大学の就職活動より高校でそれをやる方がしんどいんじゃないかと思ってます。
僕が受けたのは公務員試験で、たった4つ試験を受けてそのうちの1つに受かって、そのままそこに就職してます。
数としては確かに少ない。
大学で一般企業相手に就活やるなら、それこそ何十社、下手すれば百社とか受けなければならない人がいるのは十分承知です。
それと比べれば僕のなんてヌルイヌルイ就活です。
けどね。
それでも、大学生ってのは高校生よりは圧倒的に大人なんです。
キツイこともなんとか受け止めて、消化するだけの素地はできてると思う。高校生なんかよりは圧倒的に。
大学だって数字が必要だからそれなりにバックアップをしてくれる。
しかも、(ライバルとはいえ)同じ立場の人間がそごまんといる。
右を向いても左を向いても、そのしんどい境遇を共有できる人間が沢山いるわけです。
それって結構幸せなことなんですよ。わかります?
闇影はどちらかというと孤独指向な人間なんですが、それでもやっぱり皆が将来の事なんてろくに考えもせずノンビリ遊んでるときにしこしこ試験勉強するのは苦痛でした。
学校だってなまじ進学校モドキなものだから、アドバイスの一つもくれやしない。
むしろ「えー、就職するのォ?」みたいな、嫌な顔をする。
正直、この嫌な顔ってのが一番キましたね。ホント。
だって自己否定されてるってことですもん。
大学生で就活やってる人だって、「えー、お前就活なんかしてんの? 馬鹿じゃね?」とか言われたら凹むか怒るかしません?
いくらそれがしんどいとこぼしても、誰も理解なんてしてくれないのは判ってるんです。
進む……というより目指す道が違うのは判っているし、それを選択したのは己であるわけですから。
でも、それを一人で消化するのは結構しんどいことなんです。
分別付いたような顔をしたがるくせに、まだ子供っぽい甘えの抜けない高校生にとってはなおさら。
別に理解してほしかった訳じゃない。
気を遣って欲しいわけでもない。
けれど、せめて足は引っ張らないでほしかった。
そう思うのは間違いではないと思っているのですが。
……まあ、何ですな。
世の中って言うのは集団で何かをするものには甘いけれど、それから外れる人間には途端に厳しいものなんですよ。
世の中に希望的憶測を抱くなんて馬鹿げたことだと、他人よりも早く気づけたことはある意味収穫ですが。
それが僕の人間不信に繋がっている事も否定はできないわけで、やっぱりそれってどうなんですかね。