さて、話は変わりますが夢の話。
自分的にものすごく嫌な夢を見たので以下に放置します。
3人以上の人に話すと夢は消えると(局地的なモノか?)言われているので。
こういうのって内面的なモノを覗かれるのとそう変わらないんだよな、確か。
とりあえず気持ち悪いので見ない方が良いかも。
僕が覚えている夢は基本的に痛覚以外の感覚がやたらとリアルなんで困ります。
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歯の根がおかしいことに気が付いた。
口の中に指を突っ込むと、歯茎がぶくぶくと腫れている。
鏡もないのにその肉が死んだ脳味噌のような灰色をしているのが判る。
指は豆腐に突っ込むみたいに歯茎を貫通して、右の犬歯とその後ろの歯を崩壊させた。
慌てて指を抜いたがもう遅く、歯は口の中に落ちて、硬い歯と崩れる肉と生温い血の味が口の中に広がる。
あぁ、しまったと思いながら、半ば強迫観念のようにこの歯を吐ォ出してしまえばもう元には戻らない、と思う。
もちろん、抜けてしまったそれを吐き出そうが飲み込もうが元に戻ることはないのも判っているのだが、なぜか吐き出してはいけない、と思う。
このままの状態で医者に行けば、何とかなると思ったのだ。
だから必死で歯を吐き出さないように飲み込まないように、口の中で転がす。
いつの間にか崩壊した肉の方はどこかに行ってしまったのだが、歯には肉がこびりついている。
ぶよぶよした肉の感触と味。
かり、かり、と微かに生えている歯と抜けた歯がこすれる音。
なぜだか歯の表面の微細な凹凸までが感じられる。
どうしてか僕は歯根が半分ほど無くなっているのを唐突に理解した。
これでは元に戻らない──と、なぜだか酷く落胆して。
そこではっと目が醒めた。
時刻は真夜中、1時46分。
体中汗でびっしょりだった。
血の味と肉と硬い歯の感触が口の中に残っていて、僕は慌てて口の中に手を突っ込む。
当然のことだが歯はちゃんと生えていて、何となく安心はしたのだが、どうしようもない落胆と鬱々とした気分は晴れず。
翌朝目覚めてから、そういえばあれは悪夢だったのかとようやく理解した。
悪夢と冷や汗で目が醒めるなんて、ある意味初体験じゃないか。