我が名
名前。
初めは親がつけた名前だけだった。
中学校くらいの時に、今の“この”名前になった。
就職したら、非常に不本意ながらもう一つ名前が増えていた。
ひとつめの名前とみっつめの名前は、読み自体は変わらない。
何が変わったか?
別に結婚して氏が変わったわけではない。
人から呼ばれるあだ名が増えたわけでもない。
変わったのは名前の、「表記」だ。
詳しく言うなら旧字体から新字体に。
僕は言うなれば国の飼い犬な訳で、『国民のみなさま』のお名前についてはJIS第二水準にも入っていなさそ〜な漢字まで、それはそれは必死に調べて機械に入力する訳ですよ。
それなのに、飼い犬に対しては「公文書だと常用漢字(だったっけ)を使わないと云々」とか何とかのきまり(?)のお陰で、ちょっと変換すれば出てくる旧字体やら別字体やらであっても(例:浜-濱、沢-澤)、全部簡単な方に統一されちゃうんですよ。
失礼じゃないですか、それって。
言うなれば、人の名前勝手に変えてるんですよ。
まぁたしかに、あまり認知度の高くない文字ですけど、僕の本名に使われてる文字は。
手紙なんて一回目は八割方違う文字ですよ。
社会保険庁様なんて全然別の文字と間違ったあげく、性別まで間違って基礎年金番号知らせてきましたけど。
……ええ加減にせぇ、つーか、これは誰やねん(怒。
確かにここじゃ男か女かよくわからないこと言ってたりするけど、戸籍謄本見ろよ! 判るだろ普通!(切
ま、それに比べりゃ旧字体→新字体の変更なんて全然違う字を使ってるわけじゃないからマシさ。
ややこしかった字体を簡略化した文字で置き換えてるだけですよ。
でもですよ、
しかしですよ。
たったそれだけでも、名前を、しかもべつに好きで使ってる訳でもない名前を、変更されると嫌なんですよ。
欲しくもない名前が増えてしまったって感じで。
……と、いうわけで、ここから先はちょっとまじめに行こうかと思います。
同じ文の中で感じを変えるのは何となく嫌なので、明日に続きます。
もしかするとあさってかもしれませんが、9割方明日です。よろしく。