女の子の会話は、

 隣で聞いてて疲れます。
 たとえば、


 住んでるのが女子寮で、なおかつ風呂トイレが共同なので必然的にお風呂で誰かと一緒になるときがあるのですが。
 たまーに一緒になる女の子が、よく彼氏の話をしてるんですよね。
 やれ男がカネがないって言っては自分に金を出させようとするとか。
 やれ飯を食いに行ったら割り勘か自分が出すばっかりでおごってくれないわりに、ファミレスで出したくらいででかい顔するとか。
 なーんか聞いてるだけで疲れてくるので、あんまり他人に丸聞こえなところでそんな話しないで欲しいなぁと思います。


 話は変わってこないだ職場の人たちと飲み会をしたときのこと。
 今年二十歳になったばかりの女の子がいるのですが、その子がやたらと力説するんですよね。
 恋愛にはサプライズが欲しいと。
 具体的には、いったんがっかりさせてから、実は君のためにすごいものを用意していたんだ! 的な演出が欲しいと。
 たとえばホワイトデーのお返しで、忘れてたふりをしてチロルチョコ一個とか渡しておいて、がっかりしてるところに「ほんとはこんなものを用意していたんだ☆」とばかりにブランドもののアクセ等をだしてみたりしてほしいとのことでしたが……
 僕を含めたその場のメンバー(男x8)はものすごい勢いで面倒だとかやってられるかとかそれってブランドもののなんかが欲しいだけちゃうんかとか非難囂々。
 曰く、女の子で集まったときはみんなそれってすごく良いとか理想的とかで賛同してくれたとかで彼女はひじょーに不満そうでしたが……


 で、そんな会話を聞いてるうちになんか気がついてしまったんですよねー。
 自分は物心ついた頃から、(彼女らが夢見るような)恋愛というものを求めてないと。
 それにそもそも、僕は他人に何かを(ほとんど何の見返りもなく)求めるのは良くないことだと、水とたんぱく質くらいの構成レベルで思ってることに。
 女の子が夢見るよーなサプライズに満ちたおつきあいはイヤです。
 だいたいそんなサプライズを計画するよーな人は、相手がそれ相応に喜んでくれることを期待してるに決まってるし、僕はそんなことできないんでそもそも合わんし。
 そんな感じなので、僕は女の子たちが言ってるようなことはほとんど理解できません。


 だいたい、僕の考えの根幹がこんな感じ↓ですからね。
  ・自分が欲しいものは自分でお金を貯めて買うべきである。
  ・自分の甲斐性でできないようなものを欲しがるのは意味のないこと。他人にそんなものを求めるのは何をか況や。
  ・他人に対しては期待をするものではなくて、感謝してくれたら幸せくらいの気分で接すること。
  ・世の中の全てのことに対して期待をするべきではない。常にゼロ(むしろマイナス)評価から積算すればだいたい幸せ。
  ・知らない誰かが自分に何かをしてくれたら、その分の恩は自分も知らない誰かに返そう。
 要するに、僕が日々に求めているものは、誰かによる喜びとかではなくて、吉良吉影のよーな平穏(除・手を集めること)なんですよね……
 植物のように目立たずに、大きな喜びも悲しみもなく、淡々と過ぎていき積み重なる平凡な日常と人生こそが僕の求めるもののようです。